九州

お米 ヒノヒカリ 食味と特徴

2020年5月19日

ヒノヒカリ 食味と特徴

『ヒノヒカリ』

今回は『山梨県産 ヒノヒカリ』を食べてみました。

※購入先は、清水屋駒井米店さんです。

ヒノヒカリ 食味

外観 香り 粘り 硬さ
粒の大きさは小粒
炊きあがりのツヤ
は綺麗で白っぽい
かなりさっぱりしている。
癖は少なく万人向け。
炊きあがった時は甘い香り。
強い香りは無い。
べたつきは無し。
比較的あっさり系
標準。

※コメントは自身の感想になります。

お米の粒は他の銘柄と比べると
“小粒”サイズなので、
お子さんや年配の方はもちろん!
幅広い人に食べやすいお米です。

味や香りも独特なくせが無く、
お米があまり好きじゃない方でも、
違和感や抵抗感なく食べられます

他のサイトにも書いてあった通りで、
お米自体が“あっさり”“しっかり”なので、
薄味のおかずにも相性が良いと言えます。
例えば、漬物やお浸し、煮物なんかにも合いそうですね。

ただ、
お米の独特な香りや甘味、
歯ごたえを味わいたい人には、
香りや甘味が強いお米を選んだ方が
より楽しめるのではないでしょうか。

ヒノヒカリ 特徴

ヒノヒカリって色んな場所で売られてるけど

産地はどこなんだろう?

それに、どんなお米なのか知りたいよね。

そうですよね。

どんなお米か知ってから食べると、
また一味違った味が楽しめると思いますよね。

では、
さっそく“ヒノヒカリ”の美味しさを
探ってみましょう♪

ヒノヒカリ 発祥の地

“ヒノヒカリ”誕生に向けて1979年(昭和54年)
2つ以上の銘柄を掛け合わせ(交配)
新種の銘柄を生み出す研究を、
宮崎県総合農業試験場にて行われ、
み系451『南海102号』という
のちの『ヒノヒカリ』となる新たな品種が誕生。

さっそく九州全域に“南海102号”の品種が配られ、
九州全県で栽培が開始されました。

その後、
実用栽培に問題がないと実証され、
1989年(平成元年)宮崎県にて
新たな品種『ヒノヒカリ』が誕生しました。

ヒノヒカリ 命名の由来

ヒノヒカリの誕生は、
父=日本で一番有名なお米『コシヒカリ』
母=『黄金晴(愛知40号)
この2銘柄を掛け合わせて誕生したのが『ヒノヒカリ』なんです。

命名のエピソードはいくつか語り継がれています。


エピソード 1
産地が九州中心ということもあり、
九州地方を表す『日』
お米が光る様『ひかり』
この二つの意味を掛け合わせ
“ヒノヒカリ”と命名した。


エピソード 2
育成地である宮崎県にて公募で
お米の名前を募集し、
多くの名前が集まりました。
そこで、『イチマルニ』という名前が1位をとりました。
これは南海102号という品種の読み方でもありました。
しかし、
これから先の事を考えて、
『“イチマルニ”という名前が受け入れられるのだろうか?』
『いろんな人に愛される名前でなくては』
『温暖な地域でも美味しいお米が作れる!』
という想いと共に、
他の公募にあった『ヒノヒカリ』を選んだそうです。


まさしく
温暖な地域に光をさして欲しい!という想いを込めて、
『ヒノヒカリ』が誕生したと言われています。

ヒノヒカリ 産地

「コシヒカリ」「ひとめぼれ」に続いて
全国3番目に作付け面積が多い品種で、
『奈良県・兵庫県・広島県・愛媛県
・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県
・大分県・宮崎県・鹿児島県』等々
九州・四国・中国地方を中心に作付けされています。

特に、
九州では“ヒノヒカリ”誕生地域でもある為、
九州全県にて作付けされ、
作付面積が1番多い地域とされています。

暑い地域ではお米が美味しくない・・・。
その悔しい定評を見事覆した“ヒノヒカリ”
西の王者“ヒノヒカリ”の人気が分かりますよね。

現在、
東の王者『コシヒカリ』との全国収穫量の割合では、約25%程引き離されています。

ヒノヒカリ 食味ランキング

産地 地区 令和元年産 平成30年度産 平成29年度産
鹿児島 A A A'
宮崎 西北山間 特A A A
霧島 特A A A
沿岸 A' A A'
大分 北部 A A A
東部 A A A
豊肥 A 特A 特A
熊本 県北 A 特A 特A
県南 A' A A
産地 地区/ランク 令和元年産 平成30年度産 平成29年度産
長崎 A' A A'
高知 特A A' A'
愛媛 A' A' A
香川 A 特A A
岡山 A A A
奈良 A A A
兵庫 県南 A A' A
京都 山城 A A'

一般社団法人日本穀物検定協会

ヒノヒカリ まとめ

東の王者『コシヒカリ』
西の雄『ヒノヒカリ』

普段何気なくお米を食べている私たちにとってみれば、
やはり知名度では『コシヒカリ』に軍配が上がります。

しかしながら、
九州・四国、中国地方では、
“ヒノヒカリ”はしっかりと光り輝いていたんですね。

暑い地方だからお米が美味しくない。
その定説を打ち砕いた“ヒノヒカリ”には、
小粒ながらも、すべての人に受け入れやすい
味に仕上がっていました。

お米界の王者“コシヒカリ”を
父に持つ“ヒノヒカリ”

いつの日か
父を超えひかり輝くことを楽しみにしています♪

 

  • この記事を書いた人

yasufumi

定食屋の次男として生まれる。幼い頃から父親の背中を見て育ち、『美味しいものをたくさん食べなさい』と言われていたが、特に“食”に対してのこだわりは無かった。そんな私が、一つのお米と出会った。お米がこんなにも美味しいと思った事は無かった。まさに“青天の霹靂”だった。

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