関東

お米 農林48号(よんぱち米) 食味と特徴

2020年6月1日

農林48号(よんぱち米) 食味と特徴

『農林48号(よんぱち米)』


令和2年現在 1Kg/¥540

今回は、
地元山梨が誇る“幻の米”
『農林48号(よんぱち米)』
を食べてみました!

購入先は、清水屋駒井米店さんです。

農林48号(よんぱち米) 特徴

都内の高級寿司店が“農林48号”の
食味と香ばしさに注目していたところ、
テレビの取材を受けた高級寿司店が
注目している“農林48号”を紹介。

それがきっかけで、
“農林48号”が世間一般に知れ渡り、
認知度が上昇↑

そして、
その食味の美味しさも世間一般に認められ
市場価値が上昇しました。

世間に認められた食味は、
お米界の横綱「魚沼産コシヒカリ」にも
劣らない美味しさで、
梅雨を過ぎても食味が落ちず、
おにぎりに最も適したお米
と評判!

農林48号(よんぱち米) 食味

外観 大粒でふっくら。乳白色が強くはっきりとした白色。
食味 甘味の強いお米。
香り 強い。米研ぎ時から香りが強く、
噛んだ時の田んぼの香りは力強い。
粘り お米同士の粘り気はさほど多くないが、
噛んだ時のもっちり感は歯ごたえ十分。
硬さ 程よい硬さ。柔らかい部類ではないため、
冷めてもお米本来の歯ごたえが楽しめる。

とにかく香りが強烈でした!

お米を研いだ時から、
お米独特の香りが他のお米より強く香りました。

稲を刈って、もみすりをして、精米をして、
そんなお米が出来るまでの道のりが
目の前に広がるくらいの田んぼの香り(笑)

炊きあがった時はもちろん!
ごはんを噛んだ時の香りも
力強く・すがすがしい香りで包まれました。

食味は、
甘味が強く口の中にしっかりと残ります。
それでいて、
柔らかすぎずもっちりとした食感で、
噛めば噛むほどお米の味が楽しめます。

これだけの香りと食味を持つ
お米だからこそ、
おにぎりに最適なお米
と言われるのもうなずけます。

実際におにぎりにして食べてみましたが、
本当に冷めていても、
甘味と香りは十分に残っていて、
噛めば噛むほど美味しさが
口の中に広がりました!

農林48号(よんぱち米) 発祥の地

正式名称は『農林48号』と呼ばれ、
昭和24年、
愛知県農業試験機関で育成されたのが発祥とされています。

当時は富山県・栃木県・山梨県で奨励品種に指定され、
栽培が行われておりました。

しかし!
出穂期の遅さ・いもち病への弱さ
乳白色の粒・未熟米・胴割れ米が多かったため
生産者への評判は悪く、
徐々に田んぼから姿を消していくことに。
ついには、
奨励品種から除外されるほど農林48号の評価は低迷しておりました。

そんな農林48号でしたが、
山梨県の武川農村では、
ひっそりと栽培を継続
その当時の年間収穫量は約360㌧程あったとされています。

また、冷害にも弱く生産が非常に難しかった事も、世間一般に出回らない理由でした。

農林48号(よんぱち米) 生産地

現在では、
山梨県の武川地域でのみ栽培されています。

そのため、
生産量が非常に少ないうえ、
収穫量の約99%は山梨県内で消費される為、

幻のお米

とされています。

ただ、
毎年、秋に行われる「北杜市むかわ米・米まつり」が開催されると、
東京都内や全国各地から「武川米 農林48号」を買い求める人で
大渋滞が出来るそうです。

ちなみに、武川米とは
武田信玄を輩出した
武田家自らの領地で収穫される
お米に名付けたのが始まりとされています。

特に、武川周辺で
収穫されるお米は『武川米』と称され
高い評価だったとされています。

農林48号(よんぱち米) 名前の由来

『農林8号』と
『陸羽132号』を掛け合わせて出来たお米が
『農林48号』であり、
その品種の名称が、
そのまま名前となっています。

農林48号(よんぱち米) 食味ランキング

一般財団法人 日本穀物検定協会が主催している食味ランキングには無いものの、
米・食味分析鑑定コンクール(米・食味鑑定士協会)では、
『特別優秀賞』
を受賞した輝かしい実績を持っています。

農林48号(よんぱち米) まとめ

まさに山梨県が誇る
幻の米“農林48号(ヨンパチ米)”

難しい栽培方法で数多くの生産者を唸らせ、
生産を断念せざるを得なかった幻のお米。

その味は幻のお米の名にふさわしく、
強烈な香り!
芳醇な甘味!
しっかりとした歯ごたえ!
全てにおいて魅了されてしまうこと
間違いありません!

お米が年貢として
献上される程大事な食糧であった事が
うなずける一品でした。

その幻のお米を武川農村の人々が、
絶やすことなく栽培し守り続け
幻のお米を今に紡いで頂けたことに、
同じ山梨県民として、
深い感謝と感動を受けました。

ぜひ一度、
山梨県が誇る幻のお米を食べてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

yasufumi

定食屋の次男として生まれる。幼い頃から父親の背中を見て育ち、『美味しいものをたくさん食べなさい』と言われていたが、特に“食”に対してのこだわりは無かった。そんな私が、一つのお米と出会った。お米がこんなにも美味しいと思った事は無かった。まさに“青天の霹靂”だった。

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