『あさひの夢』
今回は山梨県産を食べてみました!
※購入先は、清水屋駒井米店さんです。
あさひの夢 食味
外観 | 香り | 味 | 粘り | 硬さ |
粒はやや小さめ。 透明色は少なく、白色が強い。 |
ふわっと香る感じ。 強い香りではなく、鼻をくすぐる感じ。 |
あっさりしている。 食べた後にお米の甘味が広がる。 |
さっぱりしていて食べやすい。 冷めても美味しさが楽しめる。 |
歯ごたえがあるが、噛んだ時の質感は良い。 |
すべて私的感覚でコメントしています。
炊きあがった時の香りはそれほど強烈では無くて、
お米の香りが鼻をかすめる感じ。
味や粘りもさっぱりとしていて、
ごはんとしての主張は良い意味で控えめな印象を受けます。
ですが、歯ごたえはしっかりとしていて、
お米を噛んだ時の質感はとても気持ちよく、
お米の食感をしっかりと楽しむことが出来ました。
あさひの夢を食べた総括として、
ごはんの主張を控えつつ様々なお料理を引き立たせることで、
お料理全体を楽しませてくれるお米でした!
不思議とおかずも美味しく感じました♪
あさひの夢 特徴
ところで、あさひの夢は山梨でとれるの?
山梨県産って書いてあるから山梨なんじゃないの?
そうなんですよね。
僕も最初は、〇〇県産って書いてあるとその地域が産地だと思っていたんだけど、同じ銘柄の“あさひの夢”が他にも愛知県産・栃木県産・群馬県産・岐阜県産と色々あることに気づきました。
そこで!
“あさひの夢”について書いてみました。
一つの銘柄に込められた生産者さんの想い・夢を知るとより味わい深くなるような気が僕にはします。
あさひの夢 発祥の地
あさひの夢が作られたのは、愛知県にある農業総合試験場作物研究所が発祥の地をされています。
元々あさひの夢という銘柄は無く、当時栽培されていた
・愛知70号(後の“あいちのかおり“)
・愛知56号(後の“月の光”)
・愛知65号
を掛け合わせて作られたのが『あさひの夢』とされています。
品質・食味の良さはもちろんの事、
縞葉枯病に強く、
短稈で倒れにくい品質であった為、
安定した収穫量が確保できたことで、今現在も第一線で作付けされている銘柄です。
あさひの夢 命名の由来
あさひの夢にはどんな思いがあったの?
さかのぼる事、
大正から昭和初期にかけて西日本で爆発的に普及したお米『旭米(あさひまい)』がありました。
当時の西日本では、“お米の粒が大きいお米が一番”とされていて
粒の大きさ・食味の良さ共に評判の良かった『旭米』が一番良しとされてきました。
しかし、栽培方法の難しさにより今では幻の米となってしまった『旭米』。
あさひの夢を作られた生産者の方は、
『良質なお米として愛されてほしい』という幻の米に“夢”をのせて
“あさひの夢”と命名したと言われています。
あさひの夢 産地
令和2年現在、
作付けされている地域は、愛知県・群馬県・栃木県・山梨県・岐阜県となっています。
作付け面積が一番多い地域は、
群馬県であり、その中でも邑楽舘林(おうらたてばやし)地域が
全体の70%を占める作付け面積を誇っています。
あさひの夢 食味ランキング
令和2年現在で、
食味ランキングに公表している都道府県は、
“群馬県”・“栃木県”の2県だけとなっており、
今回私自身が食べた山梨県産は残念ながら入っていませんでした。
食味ランク | 令和元年産 | 平成30年産 | 平成29年産 |
群馬県産 あさひの夢 | A’ | A’ | A |
栃木県産 あさひの夢 | A | A | A |
あさひの夢 まとめ
今回初めて食べさせていただいた“あさひの夢”。
食味や粘りは控えめな印象を受けながらも、
食感はしっかりと際立っていて、
食べた後に広がる香りはお米本来の良さを感じました。
その特性から、
様々な料理と組み合わせる事が出来たり、
冷めても美味しさが残るお米でもある為、
老若男女問わず食べやすいお米であったと感じました。
この記事を通して、
お米の食味だけでなく、
幻の米に思い描く生産者さんの夢や、品種改良に至るまでの経緯を垣間見ることで、
一粒一粒に深みを感じざるを得ませんでした。
ぜひ、皆様も興味を持たれましたら、
“あさひの夢”をご賞味頂けたらと思います。